卒業生の近況

NO.04:居鶴有未恵さん(公共法政、2009年3月卒業)

 私は学部の頃から公務員を志望していましたが、実際に職場を見学してみて、無力な自分がすぐに働き出しても通常業務に流され創造的な仕事ができないのではと学生感覚の無知な危惧を抱きました。 そこで、公共政策大学院で「実践力」「専門性」「国際性」の習得に励み、社会を動かせるような自分へと成長したいとのチャレンジ精神を持って入学しました。

短い二年間で私は尊敬できる恩師や互いに成長し合える仲間から多くのことを学び、現実を想定した「議論」の楽しさを実感しました。 また専門以外に医療経済や国際情勢といったこれまで関心がなかった分野の魅力に気づくこともでき、視野を広げていくことができました。 少人数で講義にじっくり取り組む環境の中で、妥協せずに課題を突き詰める力や主体的に問題に取り組む力を身につけることができました。 更に、学び、考えたことをクラスでプレゼンテーションするという「outputの場」があったことも、成長につながる貴重な経験でした。

また、この二年間を無駄にしたくないという意識のもと、大学院での講義や研究以外に、海外での学生会議や学外の勉強会に参加するなど、人脈作りと慣れない環境での自己鍛錬に励みました。

今、私は区役所の介護保険課で介護サービスの給付調整を行っています。 住民の要求・相談の窓口となる区役所では幅広い知識の習得を前提に、分かりやすく的確な制度の説明が求められます。 ここで、マニュアル通りではなく、区民の方一人ひとりにとって最適な対応を考え実践すること、膨大な情報に埋もれずに自己判断することを意識して創造的な仕事を探求していけるのは、政策大学院で制度の分析、課題発見を行い「物事の本質は何か」を問い続けてきたことや、様々な価値観・バックグラウンドの人と議論し、プレゼンテーションの中で相手を意識した説明の仕方を工夫してきたことが活きているのだと実感しています。

この大学院で自ら求める「学び」の大きな歓びを体験しました。 目的や自分・社会への問題意識があれば可能性を広げてじっくり突き詰められる二年間になると思います。 大学院での時間がなければ、今の自分はないと確信しています。

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