財政学-講義概要(2014)

曜日:夏学期・火曜日、金曜日1限
区分:経済・300番
単位:4単位

【授業科目の目的】
この講義は財政学の入門を目的としている。現実の経済問題を踏まえて、日本を含む各国政府の抱えた問題を幅広く論じる。具体的には、①市場経済においてなぜ政府が必要なのか、②日本の財政状況、社会保障、税制、地方財政、③諸外国の財政問題について論じる。講義ではまた、さまざまな問題について最新の論説を取り上げ、履修者とともに議論を行う。

【授業科目の到達目標】
講義の目的:
国や地方の財政一般について幅広い知識の習得を図ることである。
①制度と現状、実際に問題となっていうことなど具体的な事例を通じて検討する。
②同時に、応用経済学として、できるだけ経済学の視点を重視して、分析の方法やアイデアを示す。

到達目標:
将来どのような仕事につくとしても、国と地方の活動について知っておくことは重要である。その基礎的知識の習得に重点を置く。直接的には、公務員試験などの出題内容もカバーする。

【他の授業科目との関連】
基礎ミクロ経済学
基礎マクロ経済学
基礎計量経済学
が経済政策を勉強する上の基礎科目となる。

【授業の内容】
①財政学のための経済学の基礎。
②市場における政府の役割-市場の役割と失敗-
③財政赤字と財政の持続性
④社会保障の現状と経済分析
⑤税制の現状と課税の理論
⑥地方財政の仕組みと問題点
⑦諸外国の財政

【テキスト・文献】
テキストの指定はしない。講義ノートと参考資料に基づいて講義を行う。ノートおよび資料はできるだけインターネットを通じて配布する。

【成績評価の方法】
宿題・レポート、中間テストおよび期末テストによる。

【成績評価基準の内容】
評価基準での通り、授業で課せられたことをきちんと理解することが重要である。

【受講生に対するメッセージ、他】
まず、日々の財政問題に興味を持ってもらいたい。第2に、これまで勉強してきた経済学をどう使って問題を考えたらいいのか、経済学の実践訓練のつもりで授業に望んでほしい。