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社会人1年課程のカリキュラム

概略:社会人1年課程では、1年間で修了要件を満たす必要がありますので、かなりの努力が要求されます。まず、前期には、経済学の基礎を身につけるために、ミクロ経済分析、マクロ経済分析、計量経済分析、公共経済分析(各4単位)を履修するとともに、経済学基礎論(4単位)を履修して基礎力を徹底的に身につけます。それとともに、公共政策ワークショップ I および1年課程特別ワークショップ I にも参加し、多様な政策問題に関する見識を高めつつ、自らが関心を持つ政策問題についても、少しずつ調査・研究を進めていきます。後期には、前期で学んだ基礎を基に、発展的・事例的科目および公共政策ワークショップ II を履修し、実際の政策を経済学的に考察していくトレーニングを積んでいきます。そして、その成果は、1年課程特別ワークショップ II への参加を通して、自ら設定した政策課題に対する調査・研究を発展させて、リサーチ・ペーパーとして提出します。

図表1:社会人1年課程のカリキュラムの流れ

・前期:原則として、1年課程を対象とした「経済学基礎論」(4単位)を含む全ての基礎科目と「公共政策ワークショップ I」を必修とします。ただし、既に十分な知識を身に付けたと判断される場合は、「経済学基礎論」が免除されます。「1年課程特別ワークショップ I」(4単位)も必修であり、単位の取得要件としてリサーチ・ペーパーの提出を課します。このほか、コア、応用、事例研究科目から2単位以上を履修します。

・夏期:社会人1年課程向けの集中講義「現代行財政論」(2単位)を受講します。

・後期:選択科目の中から最低6単位の履修します。後期には、医療、年金など具体的な公共政策をテーマにした事例研究講義や3プログラム横断型事例研究などを履修します。また、「公共政策ワークショップ II」(2単位)、及び「1年課程特別ワークショップ II」(4単位)が必修であり、「1年課程特別ワークショップ I」で提出したペーパーを、個別指導を通じて、さらに発展させ、研究成果として提出することになります。

図表2:社会人1年課程のカリキュラム表

前期
必修(26単位) ミクロ経済分析, マクロ経済分析, 計量経済分析, 公共経済分析, 経済学基礎論 (各4単位), 公共政策ワークショップ I (2単位), 1年課程特別ワークショップ I (4単位)
選択(4単位以上) 租税論, 社会保障論, 国際経済政策論, 国際課税論, プロジェクト評価, 日本の財政政策 (各2単位)
夏期 必修(2単位) 現代行財政論* (集中講義, 2単位)
後期 必修(6単位) 公共政策ワークショップ II (2単位), 1年課程特別ワークショップ II (4単位)
選択(6単位以上) 公共支出論, 地方財政論, 金融論, 日本の財政の歩み, 社会保障政策論, 公共経営論, 日本の税制, 法と経済学* (各2単位), 政策決定過程論* (冬期集中,2単位)

 * は横断科目です。


(注)社会人1年課程については、講義を中心とした履修を基本としますが、本人の希望と必要な能力があると判断された場合は、特別研究指導を通じて研究論文の指導を行い、関心のある公共政策の問題についてデータの収集・分析などを進めることができます。いずれの履修パターンを選択するかは4月に科目指導担当教員と相談の上、選択してもらいます。ただし、一旦、選択したら、その後の変更は認めませんので注意してください。履修パターンとともに前期、後期に履修する科目についても学生の関心や問題意識、これまでのキャリアに即して決めるようにします。