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コンサルティング・プロジェクト

 公共経済プログラムの2年課程の学生にとって、コンサルティング・プロジェクトは、非常に重要な教育プログラムとなっています。ここでは、その概略を紹介しておきましょう。さらに詳しく知りたい方は、以下のコンサルティング・プロジェクトのホームページをご覧下さい。

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■ ねらい

Stock コンサルティング・プロジェクトは、アメリカのいくつかの公共政策大学院でプロフェッショナル・トレーニングを行うために取り入れられている手法です。この手法は様々な名称で呼ばれていますが、その基本的な仕組みは、学生が政策に関するコンサルティングの仕事を擬似的に請け負い、依頼機関(クライアント)との情報交換を重ねながら調査研究を行い、最終的に依頼機関に納得してもらえるような報告書を提出するというものです。

 このようなトレーニングには、(i) 学生が実際の政策分析や政策立案に役立つ研究を行うことができるようになる、(ii) 政策決定の現場で行われる「依頼された問題に対する調査」というプロセスを実際に体験することを通じて、コミュニケーション・スキルなどの実践力を身につける、という2つの目標があります。 特に後者の観点からは、コンサルティング・プロジェクトは一種のインターンシップの要素があると言えますが、政策分析や政策立案に関する仕事を行うという目的がはっきりしている点、そして、指導教官の助言等も受けながらコンサルティングの仕事を行うという点において、コンサルティング・プロジェクトのテーマ例 極めて教育効果の高いインターンシップにすることができると考えています。

 このような教育プログラムは日本ではまだ浸透しておらず、今後、協力をお願いできそうな機関の理解を得る作業を積み重ねていく必要がありますが、政策のプロを育てるための教育としてふさわしいプログラムの1つであると考えており、じっくりと育てて行きたいと考えています。


■ 具体的な作業プロセス

 コンサルティング・プロジェクトは、具体的には以下の図のように進めて行く予定です。このプロジェクトは、1年次の夏という比較的早い段階からスタートして、学生の修学状況や就職活動の状況に応じたスケジュールを個々に設計し、約1年間かけて質の高い報告書を完成させることを目標としています。

コンサルティング・プロジェクトの進め方

● 関連ページ:コンサルティング・プロジェクトのホームページ