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Q&A

ここでは、公共経済プログラムに関して、よくお問い合わせのある質問にお答えしていきます。「入学試験関係」および 「入学後の学習環境」等に関する一般的なご質問については、政策大学院の Q&A のページをご覧下さい。

Q. 公共経済プログラムと他のプログラムの違いは何ですか。
A.

公共経済プログラムでは、経済学を使って政策を分析・立案していく力を育てていくことを大きな目標としています。現代の政策決定プロセスにおいて、経済に対する理解が極めて重要となっていることは、多くの人が感じているところではないでしょうか。

ただ、その重要性を認識しつつも、複雑な「経済」を深く理解した上で、政策分析・立案に結びつけて行くことは、なかなか難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。公共経済プログラムは、そのような方を対象として、経済学を基礎からしっかりと教え、その土台の上で緻密な政策論議をやっていくという教育プログラムを準備しています。

政策を分析・立案していく際に様々なアプローチがありますが、経済に対する深い理解と経済学的な考え方を身につけて、政策問題を考えていきたいという方に適したプログラムが、公共経済プログラムです。

なお、私たちのパートナープログラムであるアジア公共政策プログラムは、同じような観点から設計された教育プログラムをすべて英語で提供しているプログラムです。そこでは、主としてアジアの国々の政策現場での実務経験がある留学生を対象として、高いレベルの政策教育が英語で提供されています。

日本において、英語のみで修士号を取得するとともに、今後、その関係がさらに密接となっていくと考えられるアジアの国々の政策担当者とのネットワークも作れる貴重なプログラムだと思います。公共経済プログラムに関心を持っておられる方には、アジア公共政策プログラムにも興味を持って頂ければと思います。


Q. 公共経済プログラムと一橋大学経済学研究科の公共政策プログラムの違いは何ですか。
A.

経済学研究科の公共政策プログラムは、経済学研究科の修士専修課程の中に設けられる1つのプログラムです。定員は4〜5名で、書類および面接による選考が行われます。そして、修了要件をすべて満たした場合には、プログラム修了の認定証が出される職業人養成 プログラム(Professional Training Program) です。

その修了要件の一つには、公共経済プログラムと同様、コンサルティング・プロジェクトを完成させるという要件があり、類似性の多いプログラムです。実際、公共経済プログラムの教員は、経済学研究科の公共政策プログラムの運営教員にもなっており、共同でワークショップを開いたり、サマーキャンプに参加したりと、プログラム間の交流も多くあります。

このような類似性や関係のある2つのプログラムですので、その違いについて質問されることが多いのですが、2つのプログラムの違いは、まず専門性のウェイトの置き方の違いにあると考えられます。公共政策プログラムは、経済学研究科の中の1プログラムですので、経済学の専門性の高さがまず第1に求められるでしょう。その一方で、公共経済プログラムは、政策大学院の中の1プログラムですので、政策に関する見識の高さが、第1に求められると考えられます。

また、2つのプログラムの間には交流があるとは言え母体が異なりますので、学生生活の中で生まれる友人関係などがやはり異なってくると思います。特に、政策大学院の場合、社会人を数多く含む少人数の学生が、限られた数の科目を同じように履修していくので、プログラム参加者の間での共同体的な関係が生まれやすいと思います。一方、経済学研究科の公共政策プログラムでは、共同で作業する時間はそれ程多くないので、それぞれの参加者が属する大学院ゼミなどが人間関係の重要な拠点になるのではないかと考えます。

進学希望先として選択する際の判断基準の1つは、やはり、重点を経済学におくのか政策に置くのか、という点ではないかと思います。ただ、それ以外にも色々と違いはありますし、その一方で科目の相互履修や交流の機会なども数多くありますので、それぞれのプログラムについてホームページなどでよく調べて、進学先の選択を行ってもらえればと考えています。


なお、公共経済プログラムおよび政策大学院一般に関するお問い合わせは、ipp-ml@ml2.cc.hit-u.ac.jp までご質問下さい。 電話やファックスでのお問い合わせにつきましては、電話 042-580-9135、ファックス 042-580-9085 までご連絡下さい。