公共経済プログラムでは、P4P (Pay for Performance) という「業績評価に基づく優遇給付プログラム」に関する研究プロジェクトを立ち上げ、6月23日にキックオフセミナーを開催しました(案内)。50名を超える参加者が、基調講演、事例報告、パネルディスカッションに耳を傾け、DPC(包括給付制度)という新しい医療保険の仕組みの下で如何に医療の質を維持・向上させていくのか、そして、その目的のために P4P という仕組みは有効と考えられるのか、といった問題について共に考える機会になりました。
私たちは、P4P という仕組みは「アウトカム評価政策」の一つであり、21世紀の医療福祉政策のみならず、多くの分野の公共政策にも応用可能な仕組みであると考えています。今回のキックオフセミナーをスタートとして、医療現場の方々、そして医療サービスに関わっておられる諸機関の方々のご協力を得ながら、P4P 研究プロジェクトを推進して行く予定です。
今回のセミナーの資料を以下に掲載しておきます。お忙しい中、基調講演、事例報告を行って頂きました高木先生、米島理事長、そしてパネルディスカッションにご参加頂いた皆様方に、あらためて御礼申し上げます。[6/29]
- 基調講演:医療における品質評価の取り組みとその課題:リスクマネジメントを考える(高木安雄教授:慶応大学大学院健康マネジメント科)資料(PDF: 313KB)
- 事例報告:秀和綜合病院における品質管理の取り組み〜当院におけるヒト、モノ、カネの品質管理の実情〜(米島秀夫理事長:秀和綜合病院)資料(PDF: 3.1MB)
- パネルディスカッション:包括給付時代の質評価と公共政策について
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