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カリキュラムの概要

 公共経済プログラムでは、2年課程と社会人1年課程があります。それぞれの課程を修了することで、公共経済修士(専門職)という学位が授与されます。修了に必要な単位は、いずれの課程でも44単位ですが、修了のための履修要件が若干異なります。

 公共経済プログラムの科目は、テクニカル・トレーニングのための科目とプロフェッショナル・トレーニングのための科目に分類することができます。テクニカル・トレーニングのための科目は、さらに「基礎科目」、「コア科目」、「応用科目」、「事例研究」と段階的に位置づけられ、その階段を少しずつ上って行くことで、最も効果的に経済学の基礎から政策への応用までを学んで行けるカリキュラムが構想されています。


カリキュラム(概観図)

 ただし、そのような科目の流れは、あくまでも概念的なもので、基礎科目やコア科目を履修する一方で、発展的な科目や事例研究を同時に履修することで、具体的な政策への応用可能性を感じながら、基礎を身につけていくという学習が効果的な場合もあります。実際、社会人1年課程では、そのような学習方法を行うことで、短期間で必要となるスキルを身につけていきます。

 一方、もう一つの柱であるプロフェッショナル・トレーニングは、実際の政策に関わる仕事をする際に必要なプロとしてのスキルを修得・洗練していくために準備されている科目です。公共経済プログラムでは、公共政策ワークショップ、コンサルティング・プロジェクト、1年課程特別ワークショップが該当します。

 このうち、コンサルティング・プロジェクトは2年課程の学生が、実際の政策に関わる政府または民間機関からコンサルティングの仕事を仮想的に請け負い、コンサルティング・レポートを完成させる中で、様々な社会経験を積むと共に、教室で学んだことを実際の政策問題に応用していくスキルを身につけていくものです。

 1年課程特別ワークショップは、社会経験を積んだ社会人1年課程の学生が、それまで仕事をする中で関心を抱いた政策問題について、現場から少し離れたところで、大局から多面的に考察するというトレーニングを行う場です。様々なバックグラウンドを持つ同じ1年課程の学生や教員とのディスカッションは、プロとしてのスキルを向上させる機会となると同時に、身近な問題を新鮮な視点から見直すチャンスとなるでしょう。

 以下のリンク先では、2年課程および社会人1年課程のカリキュラムについて、各学期ごとの履修パターンを紹介しながら、さらに詳しく説明していきます。なお、それぞれの説明は、今年度のカリキュラムに基づいており、今後、カリキュラムを改善して行く中で、若干変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。

2年課程のカリキュラム

社会人1年課程のカリキュラム