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 一橋大学 政策大学院 公共経済プログラム のホームページへようこそ。

 日本、そして世界には、現在、数多くの政策問題があります。そして、その解決のために、高いレベルの政策分析・政策立案の能力を備えた人材が数多く必要とされています。私たちは、そのような人材を、政策大学院 公共経済プログラムにおいて、着実に育てていきたいと考えています。

 様々な政策問題を考える際に、私たちは「経済学」をベースとして考えていきます。これが私たちのプログラムの特徴です。もちろん、経済学だけで多様で複雑な政策問題に対する完璧な処方箋を書くことが出来るとは思っていません。しかし、多くの政策が「経済」と密接な関連を持つ現在、経済に対する深い理解なしには、望ましい政策のあり方について正しく考えることはできないと言っていいでしょう。

 私たちのプログラムでは、経済学の基礎を徹底的に教えます。すべての講義で少人数教育を実践し、チュートリアルの時間なども設けて、全員が基礎力を確実に習得できるようなカリキュラムを準備しています。このようなきめ細かな教育は一橋大学の伝統であり、定員55名という政策大学院だからできることです。

 さらに政策大学院では、学生は経済学のみならず、政策に深く関わる法学、行政学、政治学、国際関係といった研究領域の成果を学ぶことが可能であり、そうすることが促されています。政策の現場で直面する多様な問題に、機敏に対応して行くためには、高い専門性とともに複合的・多角的な視点を持つことが重要であると考えるからです。政策大学院では、異なる研究領域に属する教員が共同して1つの科目を担当する「横断型科目」なども提供され、学生・教員が異なる視点から多面的に政策を議論する機会が設けられています。

 そして、言うまでもないことですが、政策のプロを育てるためには、実際の政策や政策分析に接する機会を数多く持たせることも重要です。幸い、私たちは、官公庁を初めとする多くの政府機関や民間機関と、地理的にも、人的にも近い関係を持っており、多くの政策関連機関の賛同とご協力を得て、実践的な政策教育を行う機会が与えられています。一橋大学が都心に持つ神田キャンパスは、そのような実践的な教育の場として重要な役割を果たしています。

 このような恵まれた環境を活かして、私たちは数多くの政策担当者や政策研究者をゲストとして幅広くお招きし、講義ワークショップを行っています。さらに、このような政府機関や民間機関からのご協力は、大学院の中での講義にとどまらず、公共経済プログラム2年課程の学生がプロフェッショナル・トレーニングの一つとして行うコンサルティング・プロジェクトに対しても与えられています。

 実践的で質の高い政策教育を行うことは、私たちの最も重要なコミットメントの一つですが、実践的で質の高い政策研究を行うこともまた、私たちに与えられた重要な使命であると考えています。私たちはこれまでも日本国内の政策に関する分析や提案を数多く行ってきましたが、近年はグローバルな観点からアジアに注目し、アジア諸国の政策担当者や政策研究者を招き、数多くのシンポジウムを開催してきました。今後とも、私たち自身が高いレベルの政策分析・政策提案を行い、政策教育にもフィードバックさせていきたいと考えています。

 今後とも、公共経済プログラムに対する皆様のご関心とご協力に感謝しながら、よりよい日本を、そして世界を創っていくための政策教育・政策研究を行っていきます。