公共経済コースの流れ

コースの流れ

【2年コースの流れ】

履修の目安 44単位以上
●1年目24単位以上 2年目20単位以上。
●研究論文(特別研究指導)は修了要件の44単位には含まれない。

【1年コースの流れ】

履修の目安 44単位以上
●春・夏学期22単位以上 秋・冬学期22単位以上。
●研究論文(特別研究指導)は修了要件の44単位に含まれる。

学期ごとのターゲット:2年課程

  • 〈1年目春・夏学期〉ミクロ、マクロ、計量経済学、公共経済学(各4単位)を必修とします。ただし、経済学部卒で必要な知識をすでに備えていると判断される学生については、基礎科目の履修を最大4単位まで免除されます。また、公共経済プログラムの講義に代えて、国際・行政コースで提供されている科目を履修することもできます。さらに、学生の希望と実力に応じて一橋大学大学院経済学研究科の「上級ミクロ」、「上級マクロ」、「上級計量経済学」の履修を認める場合もあります。公共経済プログラムで提供するミクロ、マクロ、計量経済学では、理論的な厳密性を維持しつつも、抽象的なモデルだけではなく、講義の中で応用、実践を意識して公共政策に関わる具体的なケース(例:租税、社会保障の経済効果など)を積極的に挙げていきます。
  • 〈1年目夏期〉「コンサルティング・プロジェクト」担当教員とも相談の上、同プロジェクトで取り組むテーマ、対象機関の選択を行っていきます。
  • 〈1年目秋・冬学期〉指導教員の下でコンサルティング・プロジェクトに備えてリサーチ・ペーパーを作成していきます。また、必修科目の公共経済の実証分析(各4単位)を履修するとともに、コア科目、応用科目、事例研究の中から6単位以上を履修します。この時期に公共経済学の理論、実証への理解と2年目に行う「コンサルティング・プロジェクト」を進める上で必要な知識・データ解析・分析能力を身につけます。
  • 〈2年目春・夏学期〉コア、応用科目、事例研究の中から学生の研究テーマや進路希望に沿った講義を履修します。公共政策の実際や最新の研究成果を幅広く知ってもらうために適宜実務家や研究者を招聘する公共政策ワークショップは必修科目です。また,コンサルティング・プロジェクトが始まります。なお、就職活動、公務員試験等で選択科目の必要単位数を満たさない学生、あるいは学生の希望に応じて社会人一年課程で提供する夏期集中講義の履修も認めるものとします。
  • 〈2年目秋・冬学期〉コンサルティング・プロジェクトを進め,報告セミナーを開催します。同セミナーには2年次の学生や教員だけではなく、2年課程1年目の学生の参加も促します。リサーチ・セミナー(2単位)は必修で、そこでの報告とリサーチ・ペーパーの提出が単位の取得要件となります。また、公共政策ワークショップIに引き続き、公共政策ワークショップIIも必修とします。

学期ごとのターゲット:1年課程

社会人1年課程については、講義を中心とした履修を基本としますが、本人の希望と必要な能力があると判断された場合は、特別研究指導を通じて研究論文の指導を行い、関心のある公共政策の問題についてデータの収集、分析を進めることができます。いずれの履修パターンを選択するかは4月に科目指導担当教員と相談の上、選択してもらいます。ただし、一旦、選択したら、その後の変更は認めませんので注意してください。履修パターンとともに前期、後期に履修する科目についても学生の関心や問題意識、これまでのキャリアに即して決めるようにします。

  • 〈春・夏学期〉原則として、1年課程を対象とした「経済学基礎論」(4単位)を含む全ての基礎科目と「公共政策ワークショップ I」を必修とします。ただし、既に十分な知識を身に付けたと判断される場合は、「経済学基礎論」が免除されます。「1年課程特別ワークショップ I」(4単位)も必修であり、単位の取得要件としてリサーチ・ペーパーの提出を課します。このほか、コア、応用、事例研究科目から2単位以上を履修します。
  • 〈夏期〉社会人1年課程向けの集中講義「現代行財政論」(2単位)を受講します。
  • 〈秋・冬学期〉選択科目の中から最低6単位を履修します。秋・冬学期には、医療、年金など具体的な公共政策をテーマにした事例研究講義や3プログラム横断型事例研究などを履修します。また、「公共政策ワークショップ II」(2単位)、及び「1年課程特別ワークショップ II」(4単位)が必修であり、「1年課程特別ワークショップ I」で提出したペーパーを、個別指導を通じてさらに発展させ、研究成果として提出することになります。