20周年記念募金〜ご寄付のお願い〜

 本年度、国際・公共政策大学院(IPP)では、20周年記念事業の一つとして、IPP 基金へのご寄付を呼びかけさせて頂きます。卒業生およびご家族の皆さま、退職された教職員の皆さま、社員・職員の派遣や採用で本学との関わりのある企業の皆さま、そして本学の教育活動を応援して下さる皆さま方に、今後のIPPの教育の充実・発展のためのご寄付をお願いできますと大変ありがたく存じます。
 頂いた寄付金は IPP基金として積み立てて、以下の目的のために、毎年大切に使わせて頂きます。

    1. 学生が国内外での実践的・発展的な学び(海外への留学を含む)に参加するための助成金の金額および対象者を増やすこと
    2. IPP での教育の充実のために行われる海外大学院および本学の研究者・教育者の交流費用を助成すること 
    3. その他、IPP の教育の充実・発展のために必要と基金運営委員会が認めた費用を助成すること

本年度中に総額1,000万円のご寄付をお願いすることを目標としており、そのようなお願いをさせて頂く背景や意図につきまして、以下、説明させて頂きます。
 

 一橋大学で、国際・公共政策大学院が目指すのは、日本そして世界が直面する様々な社会課題を改善・解決できる人材の育成です大学院で学生は、自らの専門性を、学術研究に基づく基礎理論を学ぶことで高めていきます。しかし、複雑な社会課題を解決するためには、それだけでは不十分です。少なくとも次のような2つの能力を向上させることが必要です。

    1. 自分の専門分野に閉じこもることなく、他の研究分野の基礎理論も学び、多角的・複合的に問題を考える力
    2. 理論を実際の課題解決に応用し、他者と一緒に問題解決に取り組む実践力

しかし、これら2つの力は、従来の研究中心の大学院(研究科)では、身につけることが難しい能力でした。
 このような問題意識を踏まえて、様々な社会課題を改善・解決するための質の高い政策を立案・実践できる高度人材を育成するために、2005年、国際・公共政策大学院が誕生しました(「20年の歩み」のページを参照)。
 社会課題を解決できる人材育成のためには、学生が在学中に、多面的・実践的な学びができることが重要です。私たちが特に力を入れてきたのが、「①実践的な学びの機会の充実」、「②海外での学びの機会の充実」、「③海外大学の学生・教員との交流」です。このような多様な学びの機会を作り、学生の「主体的な学び」を促すための助成金制度を設けて支援してきました。

 私たちの学生は、そのような学びや経験を通じて視野を広げ、専門性のみならず、多角的な視点や実践力を身につけてきました。社会課題を解決する力は、公共部門だけでなく、民間企業でも求められています。本学の卒業生は、国内外の公共部門だけでなく、民間部門でも活躍しています。
 しかし、そのような機会に学生が参加することには多額の費用が必要である一方、本学が提供できる助成金は限られています。残念ながら十分な助成を行えておらず、多様な学びの機会への参加者が制限される状況が生じています。特に近年は円安の影響もあり、学生にとって金銭的な壁が高くなっていると感じます。
 国立大学法人への運営費交付金が少しずつ減少している状況で、大学からIPPに配分される予算も減少しており、Webサイトのシステム更新が難しくなったり、海外の大学との交流事業の費用を教員の研究費から捻出することを求めたりするという状況にあります。大学からは、自助努力で財源を獲得することが強く求められています。

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 これまで、公共政策に関する小規模の専門職大学院として、寄付金集めを積極的に行ってこなかったことへの反省もあり、20周年を一つのきっかけと考え、今年度はまずは20周年記念募金に取り組むことにしました。二十歳になったのですから、自立を目指すことは重要ですね。
 20周年記念募金ということで、20 Million(2千万)円を目標にしたいと考えているのですが、さすがに目標が高すぎると感じます。そこで今年度は、まずは総額1千万円の寄付をお願いすることを目標に取り組みたいと思います。
 IPP基金が、これからの本学の教育の充実そして発展のために極めて重要であること、そして大切に使われるものであることを理解して頂くために、私自身も100万円を寄付します。ぜひ皆様からも、温かいご支援を頂けますと大変ありがたく存じます。
 なお一橋大学基金への寄付の仕組みを活用しますので、お手続きは非常に簡単です。特に、Web での寄付申し込みを選ばれた場合、お手続き自身は10分ほどで終わります。また、一橋大学への寄付は優遇税制の対象になりますので、確定申告をして頂くことで、寄付額の一部は、納税額の減少や還付という形で皆様に戻ってきます。
 一橋大学は公益性の高い国立大学法人として、皆さまの実質的な負担が抑えられる形で寄付を行って頂くことが可能です。ふるさと納税のようなお得感はありませんが、ぜひ20周年記念募金へのご協力をご検討頂けますと幸いです。

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 なお20周年記念募金ということで、ご寄付に際しては、ぜひメッセージをお願いできればと思います。お名前とともに、寄付者メッセージのページ(2026年度末まで開設予定)で紹介させて頂きます。
 お名前の掲載を希望されない場合は、匿名者としてメッセージのみ紹介させて頂きます(メッセージの記入方法は、寄付手続きのページをご覧下さい)。
 なお、一定金額以上の高額寄付者につきましては、一橋大学への基金への寄付として、お名前の銘板が大学や如水会館で掲示されますが、寄付者メッセージのサイトでも、寄付額のカテゴリーごとに、お名前とメッセージを紹介させて頂きたいと思います。
 具体的な寄付手続きと寄付者メッセージにつきましては、以下のサイトでご案内させて頂きます。IPP での学生の学びの充実のために、そして IPP の教育活動の維持・発展のために、皆様の温かいご支援をお願いいたします。
寄付のお手続き
寄付者メッセージ
  
一橋大学 国際・公共政策大学院
院長 山重慎二